2012年5月16日水曜日

フリーターは自分をすり減らしていきます。

集められたもの同士もお互いに知り合おうとしないのですから。フリー労働者の中でも最も不安定なタイプはこういう労働で、自分をすり減らしていきます。

このルポのラストは、次のように結ばれています。

「もし、大多数の”働く人たち”がそんな風に明日の仕事や来週の仕事、そして来月や来年の仕事を探し、働くようになったら・・・と取材の過程で僕は何度も考えた。そうした労働構造の中では自ずと人と人との繋がりは断ち切られていくに違いない。

そして、一方では”自己責任”や”技術・技能”といった言葉がもてはやされながら、多くの人たちが効率化のために人知れず切り捨てられていくことになるだろう」と。

日経連の新時代の日本的経営ごを検討しましたが、企業は働く人たちをタイプ分けして、その会社で長期に働く少数の社員と、多くの臨時労働者に二極分化しようとしています。その一つの極がここに示されているわけです。