利用者からみたマイレージサービスは、①マイルを獲得しやすい、②提携社が多い、③目標ハードルが高くない、④有効期限が長い、⑤無料チケットで利用できる路線が豊富であることが重要。
これらの項目をチェックすると、全日空とも提携しているユナイテッドの会員カードがもっとも使いやすい。しかし、ユナイテッドは最近この風評を利用して、格安運賃を高めに設定しているフシもあるので、チケット購入の際には要注意だ。
現在の設定条件からすると、米国系エアラインの会員が一番トクだ。どうせ入会金もないのだから、複数枚つくるつもりであるならば、二枚目は、有効期限がなく日本関係の路線の多いノースウェスト(JAS、KLM、コンチネンタル、アリタリアと提携)、三枚目は、有効期限はあるもののアメリカン、ブリティッシュ・エアウェイズ、カンタスなどワンワールド各社で使える日航という組み合わせを用意すれば、日本関係の路線はほとんどカバーできる。
裏ワザでためられる
旅慣れた利用者の中には、マイルを早く獲得するために多少の無理をして無料チケットを楽しんでいる人もいる。
友人のN氏はヨーロッパへの往復を米国経由で行っている。日本からパリまで直行便で飛ぶと6206マイルにしかならないので、一回往復しても特典はつかないが、シカゴで乗り継ぐと東京-シカゴ6268、シカゴーパリ4153で合計1万0439マイル、往復で2万マイルを超えて東南アジアへの無料航空券を獲得できる。
しかも、運賃は直行とほとんど変わらないか、ユナイテッドの格安券ではむしろ安い場合もある(正規のエコノミークラス運賃ならば同額)。
ただ、所要時間が二四上一五時間と倍ほどかかるので、忍耐強さと体力がいる。ちなみに、ノースウエストはデトロイトで、ユナイテッドはシカゴまたはサンフランシスコで乗り継げば、2-3時間の待ち時間でパリまたはロンドン行きに接続する。
マイレージサービスは、「結果として目標に到達する」という使い方が自然である。割高の運賃を購入してまでマイルをためるのは本末転倒だ。
マイレージサービスを含めて、顧客優遇プログラム(FFP)は双方が履行義務を負う契約ではなく、エアラインが一方的に実行を宣言した販売促進策である。エアラインが社会的信用の失墜を恐れなければ、交換比率を大幅に切り上げたり、一年後の打ち切りもあり得る。したがって、無理をせずに、余禄を楽しむゆとりが大切だ。