2012年7月2日月曜日

ためるのが楽なのは米国系

マイレージの加算距離は、一般的には、正規エコノミークラス運賃を100%とし、ビジネスクラスを二五%増しとするが、なかにはエールフランスやルフトハンザ、アリタリアのように100%増しとするエアラインもある。

各社によって対応が異なるのは割引チケットで、日系が個人割引は70%、格安、パックツアーは50%しかカウントしないのに対して、欧米系やアジア主要社は100%、豪州は70%を認める。

重要なのは提携社の多さ。フィリピン航空のように路線が限られているうえに他社との提携がほとんどない会社や、東南アジアに乗り入れていないTWAは日本人に意味がない。


一方、アライアンス(二八九ページ参照)の加盟社は提携し、相互に特典の交換を認め合っているので、一社の会員カードをもっていれば加盟社の搭乗マイレージをすべて一枚のカードにつけることができる。

JASは「ウイングス」と、日航は「ワンワールド」主要社などと提携している。また、ホテル、ショッピングなどの利用店が含まれていれば、飛行機に乗らなくとも得点がたまる。

そして、最近差がついているのが対象期限だ。日系、欧州系は原則として翌々年(JASは三年後)の年末で消滅していくのだが、米国系(アメリカンを除く)、韓国系は無期限になっている。

ただし、完全に無期限(コンチネンタル)、三年以内にマイルの加算が条件(ユナイテッド、ノースウェスト、デルタ)とに分かれる。

さらに、デルタは自社の航空利用が条件だが、ユナイテッド、ノースウェストは提携社やショッピングによるポイントでもよいので、クリアは楽だ。逆にためにくいのはヴァージン(格安、ツアーは対象外)とシンガポール(エコノミーでも50%)だ。

新規開設路線や競争の激しい路線には、割り増しの得点を設定することもある。使いやすいりはユナイテッド、JAS

せっかく一生懸命ためても、無料航空券の設定目標が高ければ使いにくい。二万マイルでソウル、香港、中国などの近距離のアジア、四万でハワイ、五万1六万で米本土というのが標準だが、ユナイテッドならばロス往復二回でバンコクまでの無料チケットをもらえる。

日系は五万五〇〇〇マイルで欧州往復エコノミークラスの無料航空券がもらえるのに対し、ルフトハンザ、スイスなどはコー万マイルも必要だ。

JASは一万で東京-大阪、一・五万でソウルと、他社に比べて低い土に、無料航空券は第三者にも譲渡可能(一般的には二親等以内に限る)。そしてユニークなのはタイが始めた「不足分の現金買い取り」だ。

五〇ドルで二五〇〇マイル、最大二万マイルまでを買い足せる。「もうちょっとで」という場合には便利なのだが、タイはもともとの設定が高すぎる(バンコク往復五万マイル)。

そして重要なのは無料で使える路線が豊富にあること。デルタでためても東南アジアには路線がほとんどない。米本土往復は最低六万マイルだし、提携の大韓航空を使っての香港でも三万マイルが必要だ。

その点、ノースウェストとユナイテッドは長距離の米国本土路線と東南アジアに豊富な路線をもつ。特典の景品には、バッグ、食器など品物を用意しているエアラインもある。