2012年7月2日月曜日

マイレージの賢い使い方

夫婦二人で世界一周を夢みてパンーアメリカン航空の搭乗マイレージをせっせとためていたが、あと一歩というところでパンナムが倒産し、長年の夢は露と消えてしまったという人がいる。

マイレージサービスは、アメリカン航空(AA)が一九八〇年代初めにスタートさせ、パンナムが取り入れて世界中に広がったといわれる。乗客の搭乗実績距離(マイレージ)に応じて得点がたまり、得点によって無料航空券や利用クラスのアップグレード(ひとクラス上の航空券を発券する)券などをもらえる仕組みだ。利用者が自分の都合で好みに合わせて獲得した得点を使えることから、好評を得ている。

一般的なプログラムでは、搭乗実績二万マイル(東京-ロス往復二回程度の合計)で東南アジアの都市、五万―六万マイルでアメリカの都市、五・五万―七万マイルでヨーロッパの都市への無料往復航空券が于に入る。ただし、各便とも利用可能な席数が制限されており、繁忙期に希望のフライトを押さえるのは簡単ではない。

日系エアラインも九三年から本格的に導入した。当初はパックツアーや格安航空券を対象外としたため不満が大きかったが、最近になって欧米系と同様に五〇%だけ加算することにした。

エアラインの競争が激しいと条件は利用者にますます有利になるが、アメリカン航空が交換率を切り上げて、利用者が無料チケットを手にするハードルを高くし、行使しにくくした例もある。利用者の関心は、どこのエアラインのプログラムに入会するのが一番トクか、にある。

困ったときには?

手荷物の紛失

エアラインがチェックインのときにくれる書類で重要なのが「バゲージ・クレーム・タグ」の半券だ。手荷物の引き換え証となる。到着空港で預けた荷物が出てこなかった場合には、この半券をもって「ロスト&ファクンド」ガウンクーへ行って探してもらう。

乗り継ぎ空港での日本語対応

日本人の語学べ夕は世界でも有名だが、外国社の中には乗り継ぎ空港に日本人社員を配置しているエアラインもある(エールフランス、SAS、KLMなど)。

また、係員はいなくとも、日本語専用の案内電話を用意しているのはルフトハンザ(欧州コーカ国で朝八時から夜九時まで対応)、SAS(欧州一三力国でフリーダイヤル)、エールフランスは空港、パリ、デュッセルドルフからの通話が可能。ヴァージンはロンドンにサービスデスクを設置している。

国際線の付帯サービス

割引運賃でも利用できるサービス

①近くの都市への無料バス・・・他社との競争の関係上、エアラインが近くの町へ無料バスを運行している場合がある。

日航だと、ニューヨーク→ニュージャージー、フランクフルト→デュッセルドルフ、アムステルダム→ブリュッセル、北京→天津。全日空(普通運賃)では、フランクフルト→デュッセルドルフ、北京→天津、青島→市内。ハイヤーでロンドン空港から四〇キロ以内、北京空港から五〇キロ以内。

②事前の座席指定・・・窓側、通路側、前部、トイレに近い場所など希望の座席を確実に確保できる。もちろん、希望の座席が先にとられていればだめだが、長いフライトを快適に過ごすには大切なことだ。

格安航空券でも利用可能なサービス

提携ホテルが割引で利用できる。多くのエアラインで実施していて、高級ホテルが多い。

個人正規運賃で利用できるサービス

ビジネス、ファーストクラスの正規運賃で購入した場合(一部エコノミークラスにも適用)に利用できるサービス。

①無料の手荷物引き取りサービス・・・スーツケースなど重い手荷物を自宅や会社から出発空港まで無料で運んでくれる。日航、全日空がほとんどの国際線で実施している。

②空港ラウンジ・・・便の出発までのひとときを過ごせるVIPラウンジ。アルコールを含む飲み物、軽食、新聞・雑誌の用意かおる。ほとんどのエアラインが実施。

③コート類の無料預かり・・・成田、関西空港でコート類を無料で預かってくれる。全日空で実施。

④携帯電話のレンタルサービス・・・多くのエアラインで実施している。ただし通話料は利用者負担。

⑤空港とのアクセス交通無料券・・・空港と市内とを結ぶ鉄道やバスのアクセス交通の無料券を支給。ヴァージン・アトランティックなど。

国際線の乗り継ぎで羽田-成田空港、伊丹-関西空港を利用する場合のリムジンバスの無料チケット(日航、全日空)その他、新路線開設キャンペーンや路線のテコ入れのためにハイヤーを回してくれる場合もある。